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X-メン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 X-メン
製作国
上映時間104分
劇場公開日 2000-10-07
ジャンルアクション,サスペンス,SF,シリーズもの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 なかなか面白かった。

そういえばCGの水準がグッとあがってアメコミ映画化の波が来た。この映画はその先陣だったように記憶している。10年前の映画だが、今観てもそれほど大きくおかしな特殊効果は無かったように感じた。

90年代、CGといえばモーフィングであり、人形を絵のモデルに置き換えたものであり、書き割りの代替であったと思う。2000年代に入ると、形状の変化は物理演算の上現象をなぞるようになり、人間のモーションを絵に置き換え、環境を丸ごと構築したセットを代替し舞台装置的な大道具や、本来の機能や質感を持たない小道具よりも明らかにリアルになってしまった。

これはリアルさの逆転現象を起こした。映画らしい張りぼて感や良くできたスタントが脳内補正でリアルに見えたのが、映像がホントにリアルになり始めたときこれまでスクリーン上に写っていた見かけ上のリアルさとあまりに違っていたため、受け入れられなかった多くの映画好きが戸惑った。結果、「CGだからダメ」とスクリーンの中に出てきた新しい特殊効果を切り捨てた。

この映画はそういう時期の先鋒だった。今観ると当時感じていた違和感というのはむしろ少なく、特殊効果以外を楽しめた。シリアスさや緻密さは今の水準からすると甘々だが、90年代には制作に入っていただろうことを考えるとものすごいことだ。

この後、幅広い年齢層に向けてアメコミの優れた映画化作品が次々と現れるが、リメイクブームやネタ切れと揶揄する人が多いことには疑問を感じる。ブームやネタ切れでは無く、映像の技術革新が連鎖的に脚本やストーリーの革新を呼んで表現が出来るようになった新しいジャンルと言えないだろうか。
黒猫クックさん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2010-08-01 04:39:00)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 293件
作品の平均点 6.10点
作品の点数分布
031.02%
141.37%
262.05%
3103.41%
4196.48%
55217.75%
67726.28%
76421.84%
83612.29%
9124.10%
10103.41%
作品の標準偏差 1.84
このレビューの偏差値 52.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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