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白い肌の異常な夜 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 白い肌の異常な夜
製作国
上映時間105分
劇場公開日 1971-12-04
ジャンルドラマ,サスペンス,戦争もの,学園もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 なかなか面白い。テレビ放映の吹き替えが作り出す微妙な雰囲気はまた少し違う異世界に連れて行ってくれる。

イーストウッドのイーストウッド像が、いつもの格好良さとは違う憎らしさをまとっている。浅ましさや汚さが文字通りの穢れのような物を象徴する本作では、主人公の主人公然としない行動に説得力を持たせている。この不快感がたまらなく良い。

女たちの嫉妬心を描写するそのイメージが、いちいち固定的観念的で良い。そこに薄汚く歯車を合わせていく主人公が破綻無くスムースに破綻を招くというプロットは愉快ですらあるが、やはり不快なのだ。そこにこの映画の核があるのか。ほんとのところこの映画のどのあたりがどのように面白いのかというのは具体的には言いにくいが、やはり画面上に表れないが存在する感情という部分に惹かれるのだろうと思う。

それとやはりテレビ東京の昼の時間帯に微妙な音質の吹き替えで、くすんだ映像が放送される効果の大きさか。本来この映画の中に存在しなかった、変な実在感が浮き出てくるのである。
黒猫クックさん [地上波(吹替)] 7点(2010-04-03 20:01:28)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 49件
作品の平均点 5.96点
作品の点数分布
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212.04%
312.04%
424.08%
51428.57%
61326.53%
71326.53%
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作品の標準偏差 1.28
このレビューの偏差値 56.38
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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