Menu
 > 作品
 > フ行
 > 風船
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
風船 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 風船
製作国
上映時間110分
劇場公開日 1956-02-19
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 最後の最後になって、やっとテーマが浮上する。あの親父の生き方だ。本人に害意は無いが、結果から云うと家族を振り回している。以下、本音の私見です。本来、人はあの親父くらい自分勝手で良いはずなのだ。いや、そうあるべきだと言いたいくらい。奥さんや子供達に対して、その生活を保障するのは最低限の義務であり責任であるが、食べるに困らない財と雨露を凌ぐ家を残している。それ以上に精神的な充足が要求されるのであれば、求める方が甘えているのだ、と思う。人は究極として「個」であるし、魂の自由はそこから出発する。家族を犠牲にしてまで、自らの価値観を純化して尊重した行動に共感する。60歳にして、世間体や見栄と云った他者の評価を、人生からきれいに切り落とした態度に共感する。こういうカタチで「自由」を描いた映画は、ありそうだけど観た記憶がない。50年以上も昔の作品で出会ったことに驚いた。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-10-31 02:42:27)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 7.17点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6325.00%
7433.33%
8541.67%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.80
このレビューの偏差値 47.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
風船のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS