Menu
 > 作品
 > メ行
 > 地下鉄(メトロ)に乗って
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
地下鉄(メトロ)に乗って のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 地下鉄(メトロ)に乗って
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2006-10-21
ジャンルドラマ,SF,ファンタジー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 子供は父親を見上げて育つもので、水平方向に見ることはない。タイムスリップによってその機会を得た主人公は父を理解する。父の行為を許すとか認めるとかではなく、少なくとも悪意を持って子に接していた訳ではなかったことが分かる。それだけでも病床の父を見舞う十分な理由になる。
この親子関係だけでも充分成立するのに、近親相姦不倫なんて話を持ち込んだがために、思いっきりテーマがブレてしまった。しかも決着のさせ方がよろしくない。母親の幸せと好きな人の幸せはどちらを優先すべきか、という質問をしたうえで階段から落ちた。好きな人の幸せとは、自分が存在しないことと結論したらしい。でも、母親の幸せも好きな人の幸せも、自分という存在を前提にした比較論のはずで、短絡的な詭弁としか思えない。少なくとも、現象的には(生まれる前だけど)親より先に死ぬという最大の親不孝を実行しただけである。
話は変わって、この映画のタイプスリップの法則の話。過去に行くのは主人公だけじゃなくて不倫相手も一緒。何故この二人だったのか。それは両名とも同じ血を継いでいるからでしょう。そう考えると、血縁のある者の意思が働いていたと解釈するのが最も合理的。死ぬ前に自分の血を引いた者と和解したい。そんな願いを誰かが聞き届けて、それに相応しい時間と場所を選んで二人を送り込んだのではないでしょうか。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-01-07 01:05:06)
その他情報
作品のレビュー数 52件
作品の平均点 4.10点
作品の点数分布
000.00%
147.69%
247.69%
31223.08%
41121.15%
51121.15%
6815.38%
700.00%
800.00%
923.85%
1000.00%
作品の標準偏差 1.73
このレビューの偏差値 53.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
地下鉄(メトロ)に乗ってのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS