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記憶の棘 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 記憶の棘
製作国
上映時間100分
劇場公開日 2006-09-23
ジャンルドラマ,ミステリー,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 人が死ぬと、肉体と一緒に精神も滅ぶ。あたりまえだ。主人公が夫を失った心の傷を癒せたたのは、それが取り返せないものと諦めたから。この映画の論点は、少年ショーンが本当に生まれ変わりだったのかと云うことより、愛しかった人の精神がこの世にあるならば、宿っているのが10歳の少年であっても、それに縋ってしまった事実にある。少年ショーンが夫ではないと認識した主人公は婚約者との関係を元に戻すが、その気持ちが二番煎じであることを自覚しているのがラストの途方に暮れた描写である。生まれ変わりの真偽は別にして、彼女にとってショーンが唯一絶対の存在だったことが証明されてしまった訳だ。特定の記憶が新しい生活へ踏み出せない枷になっているなら、それは確かに「棘」かもしれない。終わった恋愛が全て「棘」になるとは思わないが、彼女のそれはもはや抜くことが出来ない。超常現象に気を取られるが、喪失感を見据えた作品だと思う。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-20 22:07:23)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 27件
作品の平均点 5.41点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
213.70%
3414.81%
4622.22%
5414.81%
6311.11%
7414.81%
8414.81%
900.00%
1013.70%
作品の標準偏差 1.99
このレビューの偏差値 54.04
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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