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人のセックスを笑うな のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 人のセックスを笑うな
製作国
上映時間137分
劇場公開日 2008-01-19
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 不思議な面白さを持った映画でした。描かれるのは美大生の男女とその美大の女性講師の恋愛模様だけど、ストーリーは無いに等しい。三角関係のドロドロって感じでもない。永作博美演じる講師がユニークな人柄だけど、その生き方がテーマという訳でもない。長まわしのカメラがこの三人の遣り取りを写し続けるが、ほとんどのシーンが次の展開に繋がって行かない。でも、これが不思議と飽きない。ギャラリーでお菓子をつまむシーンや、ストーブに灯油を入れるシーンなんかがその代表で、味があって記憶に残る。演出の主眼が言葉や仕草の日常性の抽出に置かれているってことなのでしょう。鑑賞後に良く考えられていたと気付いたのが画角。アップにしたら被写体の特定部分が強調されて味が薄れるし、離れすぎると見えなくなる。興味を持って、客観的に見える距離感とでも言うのだろうか。そこに神経を使ってました。のぞき見感覚の演出ですね。タイトルは逆説的にのぞかれた方の言葉なのでしょう。主演3人の演技力によるところが大きいのでしょうが、私はその「のぞき」に引き込まれたクチです。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-11-18 13:34:47)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 61件
作品の平均点 4.93点
作品の点数分布
011.64%
123.28%
2711.48%
3914.75%
469.84%
51118.03%
6711.48%
71118.03%
846.56%
923.28%
1011.64%
作品の標準偏差 2.24
このレビューの偏差値 54.12
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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