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キサラギ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 キサラギ
製作国
上映時間108分
劇場公開日 2007-06-16
ジャンルドラマ,サスペンス,コメディ,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「十二人の怒れる男」などと同様、閉鎖空間の真相追及ミステリー。面白い。二転、三転、四転、五転、転、転・・・。めまぐるしく変わる状況に、前のめりに惹き付けられる。笑わせたり、呆れさせたり、しんみりさせたり、考えさせたり。観る側の態度をストーリーに合わせてジェットコースターなみに昇降させてくれる。立場の違う5人のそれぞれのキサラギ像が一人のアイドルに収束して行く。それは、アイドルに限らず人の記憶に残る誰かの「像」が他者との関係性の総体であるという普遍メッセージを包含する。その偶像概念の検証で終わると思っていたら、なんと土壇場で如月ミキを登場させる。微妙な容姿と歌と踊り。たしかにD級アイドルだけど、ちょっと得した気分になる。それがこの変な映画に、さらにブラックな色彩を付加する。「原作もの」の安易な映画化が多い邦画界で、舞台ベースとは言え、書き下ろしのオリジナル脚本の強さを見せてくれる映画である。アイドル文化をトレースしていることを評価するなら、アカデミー外国語映画賞くらい授与されて良いくらいの見応えだった。これはケッサク。宍戸錠の蛇足は見なかったってことで・・・。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2010-10-24 01:50:16)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 230件
作品の平均点 7.53点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 56.38
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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