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ペルセポリス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ペルセポリス
製作国
上映時間95分
劇場公開日 2007-12-22
ジャンルドラマ,アニメ,モノクロ映画,政治もの,青春もの,歴史もの,伝記もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 イランの女性が主人公の自伝的アニメーション。イスラム革命からイラン・イラク戦争へと続く混迷の時代と青春期が重なる。少女時代は、好奇心旺盛でイタズラ好きでロック大好き。イスラム圏の人たちも米英の音楽を聴くんだ、と妙なところに感心。というか、自分の中東イスラム社会に関する認識はその程度に浅い。情勢の変化で思想や言論が統制されると両親の勧めでドイツへ留学。留学先の自由な気風に触れて、そこに同化しようとするが馴染めず、自己嫌悪に陥り、自分を見失って放浪生活を送る…。というと、とてもハードに聞こえますが、アニメーションの優しい語り口ですんなりと観れました。留学先で彼女を苦しめたものは宗教観や民族の自覚で、西洋文化と自国文化の狭間で揺れ動くあたりがテーマ的には山場になっていると思います。母国意識が希薄なニッポン人の自分が言うのもなんですが、他国の文化を模倣しようとしても、彼女の中にそれらを受け入れる土台が無い限り、全て素通りして虚無感ばかりが募っているように見えました。お国によってアイデンティティの形成のされ方は異なるんだなぁと感じた次第。まぁ、難しいことは抜きにしても、イランの人たちの日常生活が女性の等身大の目線で見られたことは意義深かった。アニメーションが、重い時代背景を陰惨に見せないことに一役買ってます。ちなみにペルセポリスって、世界遺産に登録されているイランの遺跡ですね。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-16 08:08:38)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 7.08点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.19
このレビューの偏差値 42.32
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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