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その男ヴァン・ダム のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 その男ヴァン・ダム
製作国仏,ベルギー,ルクセンブルグ
上映時間96分
劇場公開日 2008-12-27
ジャンルアクション,ドラマ,コメディ,犯罪もの
レビュー情報
《ネタバレ》 フィクションである。でも、そのストーリーには主演男優のリアルが織り込まれていると思わせる構成になっていて、観ていて複雑な気分になる。ヴァン・ダムって人にはアクションスターとして中途半端な印象を持っていて、ほとんど出演作を観て来なかった。だから「大作から見放された落ち目の役者」という役を実名で演じていることに素直に同情してしまった。50歳という年齢は、アクションスターとしてそろそろ限界だろうし、アクションしか売り物が無ければ役者人生はまさに終焉。リアル・ヴァン・ダムもそんな意識を持っていることが何となく伝わってきて、ともかく哀しくなる。個人差はあるだろうが、誰もがどこかの時点で感じる人生の黄昏を、アクションスターの賞味期限という分かりやすい型に嵌めて見せられる。ヴァン・ダムの長い独白シーンがある。カラテを愛した少年時代から、夢を捨てずにハリウッドで成功するまでの起伏を淡々と振り返るうちに、いつの間にか涙をこぼすヴァン・ダム。役者ヴァン・ダムとリアル・ヴァン・ダムが交錯する名シーンだと思います。こんなの見せられると、自分は人生の意味を考えずにはいられなくなるし、彼を応援したくなってしまう。ずるい。ラストシーンにも少しホロっとしました。いい映画です。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-03 00:48:45)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 6.23点
作品の点数分布
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213.33%
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作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 53.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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