Menu
 > 作品
 > ア行
 > ATOM
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
ATOM のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ATOM
製作国香,米
上映時間95分
劇場公開日 2009-10-10
ジャンルSF,アドベンチャー,リメイク,TVの映画化,漫画の映画化,CGアニメ
レビュー情報
《ネタバレ》 幼少期、「21世紀」とは「科学技術が夢のように進んだ世界」の代名詞だった。そのイメージを植えつけてくれたのが「鉄腕アトム」だったように思う。ただ、この作品は明るいイメージだけではなく、製作者である「親」から嫌われ捨てられるという暗い側面も持っていて、「親に捨てられる=サーカスに売られる」という流れが子供心に暗い図式として記憶された作品でもあった。21世紀になってから製作された本作は、選ばれた市民が住む浮遊都市とスラム化した地上という世界を設定した。科学の理想郷のような未来観に無理を感じたのだろう。浮遊都市から廃品となったロボットを地上へ捨てるのは『銃夢』のパクリだろうか。テンマ博士に捨てられるというオリジナル設定は踏襲しつつも、さほど翳りは感じない。人間になれないアトムの苦悩が、別れていた二つの世界を結びつけることに昇華される口当たりの良いストーリー。自分には特筆するところのない出来映えだったが、原作者が観たらどんな感想を持ったことだろう。内なるペシミスティックな性向と闘いながら希望を描いていたと思える手塚治虫氏には、葛藤が少ないと映ったように思えるのでした。原語版で観たが「アストロ」と呼んでいるのに「アトム」と入る字幕には強い違和感があった。上戸彩の吹替え版で観たかった。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-26 23:32:03)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 5.56点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
415.56%
51055.56%
6422.22%
7211.11%
815.56%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.96
このレビューの偏差値 43.92
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ATOMのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS