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燃えつきた地図 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 燃えつきた地図
製作国
上映時間115分
劇場公開日 1968-06-01
ジャンルドラマ,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 戦後の復興が成長へと変わって軌道に乗った頃、社会と個人の関係も変わり始めていたのでしょう。敢えて言葉にするなら「変貌する都市の中で自分を見失う」って感じ。その辺りを、当時としては前衛的に描き出そうとした意欲作だったのだと思う。でも、伝わって来ない。殺されるヤクザ、自殺する寅さん、いきなりリンチに遭う主人公。それらに意味不明の「なぜ?」が積み上がって行くだけで、メッセージが受け取れません。観る時期を逸するとテーマがぼやける作品がありますが、これを製作当時に観ていたら頷けたのだろうか? 特に謎も残さずに失踪した人間を捜すことにミステリー的な興味が湧かないので、引き込まれる要素も無かったです。阿部公房は一貫して、個の存在の曖昧さを文明批評的な視点で描いていたと思う。本作もそのラインの作品だけど、類似のテーマを持った「砂の女」には遠く及ばなかったという意見です。座頭市と寅さんの組み合わせだけは新鮮でした。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-07-26 22:24:10)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 4.00点
作品の点数分布
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6133.33%
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作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 45.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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