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ダーティハリー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ダーティハリー
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1972-02-26
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの,刑事もの,ハードボイルド
レビュー情報
《ネタバレ》 ハリー・キャラハンの職業意識の根底にあるものは「正義」というより「怒り」である。この怒りが犯罪者だけではなく、犯罪を生む社会全体に均等に向けられているように感じられる。劇中でダーティハリーの由来を同僚に尋ねられて「汚れ仕事が多いからさ」と答えていたが、違うと思う。彼がその怒りを捜査に持ち込むと、自然とダーティな領域に踏み込んでしまうからだ。それは矛盾した制度や世の中に対する強烈な皮肉である。派手な刑事ドラマが多い中で錯覚している方もいると思うが、警察が行うことは検挙までであって刑の執行ではない。その意味で怒りに任せてスコルピオを撃ち殺したことは明らかに行き過ぎ。あれこそがダーティであるが、鑑賞者の目には正当に映る。ある意味、危険な映画とも言える。ラストで警察バッジを投げ捨たことは、制度に対する怒りなのか、その制度に収まりきらない怒りへの自己嫌悪なのか…。いずれにせよ正義とは言い難い決着の付け方は、世間の鬱憤を肩代わりして晴らしているようで、ネガティブな感情を昇華させてくれる。アンチヒーローのひとつのお手本。
アンドレ・タカシさん [地上波(吹替)] 6点(2010-02-20 16:39:38)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 182件
作品の平均点 7.53点
作品の点数分布
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221.10%
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62614.29%
74625.27%
85027.47%
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作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 43.53
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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