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《ネタバレ》 「アンテナ」以降のこの監督の作品を観ている。最初はその常識的な描写からズレた語り口が味わいに思えたが、単に平衡感覚がズレているだけのようです。都会生活に夢破れて、実家に戻った「家事手伝い」の女性の居場所の無さを描こうとした視点は悪くない。でも、最後まで観ると焦点がボケてボケて…。実家で自堕落に暮らしながらも、希望が見えればそれに縋ってみたくなるのは分かるが、その話を持って来た元亭主とのセックスは必要だったのか? さらに、あの年下のガキが酷すぎる。奴が何をしたかったのかがさっぱり分からず、結局は自分勝手な馬鹿だったとしか思えない。だから、その男に肩入れする主人公の心理も分からなくなる。結局、この監督の映画的表現には違和感しか残らないことを思い知りました。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2010-03-07 02:03:43)
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