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現金に体を張れ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 現金に体を張れ
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1957-12-10
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 体を張って強奪した現金がプロペラ機が起こす風に舞いあがる。登場人物に感情移入させない乾いた演出のせいか、「残念」では無く「虚しさ」が強調される。キューブリックの映像が捉える登場人物たちと鑑賞側の「距離感」は本作ですでに出来上がっていたんだなと思う。最終カットは主人公を捕えるために拳銃を抜いて歩いてくる二人の刑事。このカットだけが主人公の主観視線。他人事のように客観描写を続けた後の最後のカットが主人公の心情カットという演出で、歯切れ良さも相まって余韻を残します。まさに映像で物語にメリハリを付けている印象です。50年以上も前の作品に、すでに時間軸のモンタージュを演出として取り入れていることに驚きました。キューブリックは最初からキューブリックだったのね、という感想です。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-19 00:36:22)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 96件
作品の平均点 7.18点
作品の点数分布
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100.00%
211.04%
311.04%
444.17%
566.25%
61414.58%
72627.08%
82526.04%
91818.75%
1011.04%
作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 44.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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