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パーマネント野ばら のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 パーマネント野ばら
製作国
上映時間100分
劇場公開日 2010-05-22
ジャンルラブストーリー,コメディ,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ラスト、いきなり「シックス・センス」になってマジでびっくりしました。そこまでは一貫して、ダメな男を引き当てた不幸な女たちという論調で、男の自分としてはちょっと僻みが入っている視点に疑問符でも付けたい気分でした。「男運」という言葉を使っていましたが、選んだ本人の自己責任でしょう。でも、傍観役と思えた菅野美穂も精神を病んでいたことが分かるオチで見方が変わりました。つまり、ロクデナシを掴んで苦労する女もいれば、真っ当な人を亡くして彷徨う女もいる。共通しているのは彼女たちにとっての男の影響力。良くも悪くも、人生に占める男との関係の大きさみたいなものがテーマだったのかと思います。そう考えると、小池栄子の台詞がとても重たい意味を持って響きます。「私、狂うてる?」という菅野美穂。それは、男に引きずられているか?と同義です。「そんなんやったら、この街の女はみんな狂うちゅう」と答える小池栄子。それに続く彼女の台詞は女性の精神的な自立を促す言葉でした。不幸そうな人がたくさん出てくる作品ですが、陰惨な物語にせずに見応えを担保したコメディ調にまとめたことを評価します。ちなみに、山奥の婆さんは山姥(やまんば)ですよね。彼女だけは文字通り男を「食い物」にしていたようです。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-05-31 00:15:38)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 41件
作品の平均点 5.98点
作品の点数分布
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237.32%
324.88%
424.88%
549.76%
61434.15%
7921.95%
8512.20%
924.88%
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作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 56.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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