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最後の忠臣蔵 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 最後の忠臣蔵
製作国
上映時間133分
劇場公開日 2010-12-18
ジャンル時代劇,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 外国人が見たら首を傾げるシーンが多い映画でしょう。なぜ、娘の愛情を汲んでやらない。なぜ、嫁がせた後に腹を切る。日本的な武士道精神の美しさだけでなく、表裏を成す厳しい側面を描いた作品だったのだと思います。主君から託された娘を育てる「使命」。それにすべてを懸けて来た男。情が移っても自分の娘ではないし、まして一人の女性として見ることなど許されない相手。この微妙な封建的心理を言葉少なく表現しています。役所広司の抑えた演技が冴える見どころです。そして切腹。自らの人生を大きな流れの中に位置づけ、諦観と共に受け入れる。こんな厳しい生き方、とても真似できません。元々の「忠臣蔵」も仇敵暗殺後の報いを覚悟したお話でした。本作も、良くも悪くも「忠臣蔵」、あるいは尊くも厳しい「忠臣蔵」の世界。この割り切れなさがテーマだと思いました。桜庭ななみの演技が想像していた以上に良かったです。年相応の恋心と自分の立場の相克を、こちらも言葉少なく演じていました。いつも同じようなことを言ってしまいますが、安田成美の床への誘い、なかなか蹴れませんよ。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-29 22:57:37)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 5.83点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.34
このレビューの偏差値 56.54
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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