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《ネタバレ》 禁断って匂いがプンプンするエロチックなジャケット写真は相当な力を持っていて、ずーっと気になっていた映画だけどこれまでは縁が無かった。念願かなった訳ですが、長年抱いていた妄想が霧散しました。ちょっとした喪失感。それほど中身がよろしくなかったです。最初は、恥ずかしながらストーリーが良く分からなかった。元親衛隊同士で「査問」する意味などが分からなかった。2回観て話の流れを理解したら、今度は登場人物たちの動機や行動が理解できなくなった。まず、親衛隊の生き残りたち。戦後十数年を、素性を隠して生き延びてきた。でも隠遁生活を送っていた訳ではなく、積極的に自分たちの素性隠滅を行い、その中には人を殺すことも入っていたようだ。殺人を完全犯罪にするのは至難だと思うのだが、果たしてそんな危険な行為に及ぶものだろうか。また、シャーロット・ランプリングがダーク・ボガードと親密な間は、彼らの素性をどこかにばらすとは思えないのだけど、追い回して殺す必要があったのか。そのシャーロット・ランプリングは指揮者の夫との生活に対する未練などを全く感じさせない様子でダーク・ボガードのところに居付いた。彼女の心情描写が極端に薄く、何を考えているのか全く分からない。SとMの関係もハッキリしない。ダーク・ボガードが籠城した意図もよく分からない。脱出の手段はいくらでもあったはず。自分の素性を隠したまま警察に電話するだけで、元親衛隊たちは手出しできなかったと思える。三者三様にちぐはぐな行動をしているので、ストーリーが見えづらく、違和感ばかりが先行する。部屋に籠もって腹が減ったらセックスで紛らわすって描写だけは素晴らしくエロいけど、そこに至る状況の必然が整っていないので、のめり込めません。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-03-10 20:40:56)(良:1票)
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