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永遠の1/2 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 永遠の1/2
製作国
上映時間101分
劇場公開日 1987-11-21
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 これは難しい映画ですね。ある種のコンプレックスを通して、人生観を定義している映画のようでした。人は時としてエアーポケットに落ちたように、今の自分に全く自信が持てなくなることがある。微妙な未達成感が生活のそこかしこに付きまとって無力感を覚える、といったような…。それは自分にも覚えがあるので、分からなくはない。主人公は婚約を解消し、失業中で、性格的には優柔不断なタイプ。そこに、ドラスティックな生き方をしているように聞こえる「自分に似た他人」を対照させることで、未達成コンプレックスを際立たせようとしたようです。主人公曰く「いつまでたっても何かの半分」。ラストで主人公はその「自分に似た他人」に会うけれど、似ているとは思わない。彼にとっては「全くの他人」であり、その他人を意識していたことの無意味さに気付き、肩の力を抜く…。以下、自分の解釈です。人生って、希求し渇望する対象だけど、達成されることの無いものである。だから未達成な印象が付きまとっていても、それこそがリアルな人生である。そもそも100%になったら、生きる意味が希薄になる。永遠の1/2は、そんな視点を言い替えたタイトルだと思います。でも、この解釈が正しいとしたら、それは人生を概観する視点のひとつだけど、達観し過ぎていて好きになれない。
アンドレ・タカシさん [ビデオ(邦画)] 4点(2009-11-02 23:09:15)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
000.00%
1110.00%
200.00%
3110.00%
4220.00%
500.00%
6330.00%
700.00%
800.00%
900.00%
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作品の標準偏差 3.00
このレビューの偏差値 47.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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