Menu
 > 作品
 > カ行
 > 海賊とよばれた男
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
海賊とよばれた男 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 海賊とよばれた男
製作国
上映時間144分
劇場公開日 2016-12-10
ジャンルドラマ,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 出光石油創始者のお話です。原作も読んでいますが本作の映画化は上手いと思えなかったです。ストーリーはそれなりになぞっていますけど、芯になる部分がごそっと抜け落ちている印象でした。
抜けているのは主人公の愛国心です。あくまで原作を読んだ個人の感想ですけど、主人公は自身が経営する企業の利益や従業員の暮らしだけではなく、ニッポンの行く末を常に意識して諸々の決断を下していました。特に戦後パートで海外石油メジャーと敵対した際の決断の根拠にはそれが顕著に見られました。だからこそ、社員の命を危険に晒す(現代では考えられないような)業務命令が意義を帯びる。彼はビジネスで(比喩ではない)戦争をやっていた訳です。ところが、本作からはその思想が感じられません。「海賊」と呼ばれるほどに元気が良く、時には無謀な経営者。その域を出ていない。サラリーマン金太郎のレベルです。
愛国心と云う言葉には否定的な姿勢を持つ方が多いと思います。それが行き過ぎると他国を侵略するような戦争を起こすからですね。しかし、本作の主人公を衝き動かしていたのは愛国心以外のものでは無かったと思います。そのまま映画化することにスポンサーからクレームがあったのか、あるいは監督さんの遠慮なのか。原作者は右傾を批判されることも多い方ですが、私は好きな作家のひとりです。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-12-09 21:35:10)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 26件
作品の平均点 5.58点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
227.69%
300.00%
4415.38%
5519.23%
6623.08%
7830.77%
813.85%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 43.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
海賊とよばれた男のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS