Menu
 > 作品
 > ア行
 > あしたのジョー(1980)
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
あしたのジョー(1980) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 あしたのジョー(1980)
製作国
上映時間153分
ジャンルドラマ,アニメ,シリーズもの,スポーツもの,スポコンもの,青春もの,TVの映画化,漫画の映画化
レビュー情報
原作やTVシリーズを知る人なら、かなり端折られた印象を覚える力石戦までの再編集もの。でも、そこそこ観られるのは主人公・矢吹丈の魅力に尽きる。何かに束縛されることに強烈な拒否反応を示し、そこから自由を勝ち取るためには、法律を犯すし他者を傷つけることも厭わない。自分にとって純粋と思えるもの(例えばドヤ街の子供たちからの親愛)は素直に受け入れ大切にするが、欺瞞を感じたこと(例えば白木葉子の少年院慰問など)は徹底的に否定する。特に抑圧された状態をリカバーする際に発するエネルギーが凄まじい。ボクシングにのめり込むきっかけも「力石」という抑圧からの解放だったと思える。この主人公の不敵で暴力的でナイーブである種の愛嬌もあるキャラクターが、連載当時からもの凄いパワーを放出していたし、それはこの再編集映画からも感じ取れる。ウルフ金串とのクロスカウンターの打ち合いには子供の頃の熱狂が皮膚感覚として蘇った。今作で描いていない部分なので詳述はしないけど、力石戦後に矢吹丈は変わって行きます。そこで初めて「あしたのジョー」は一人の青年の人生を描き切り、いわゆるスポコン漫画&アニメの金字塔として輝きを放ったと思っています。最終的に肯定できる生き方だったかどうかは別にして、私も間違いなく大きな影響を受けた一人。5点はあくまで再編集ものへの評価です。
アンドレ・タカシさん [地上波(邦画)] 5点(2009-03-11 12:24:43)
その他情報
作品のレビュー数 33件
作品の平均点 6.24点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
213.03%
300.00%
4412.12%
5721.21%
6618.18%
7824.24%
8412.12%
913.03%
1026.06%
作品の標準偏差 1.76
このレビューの偏差値 45.98
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
あしたのジョー(1980)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS