Menu
 > 作品
 > イ行
 > イージー・ライダー
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
イージー・ライダー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 イージー・ライダー
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1970-01-24
ジャンルドラマ,青春もの,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 タイトルだけは良く知っていたが、これまで縁の無かった作品。つい先日デニス・ホッパー氏が亡くなられ、追悼番組で初めて観賞。自分にはズシーンと響きました。南部のお祭りを見物に行くことを目的としたロードムービーで、その目的自体に大した意味はないけれど、道中で遭遇するエピソードの羅列の中に現代でも色褪せないメッセージが潜んでいる、気がする。「ドラッグ」「自由の意味」「排他的南部気質」が主なテーマのようだった。特にジャック・ニコルソンが語る「自由」に関する講義にはびっくりした。現代の誰かがそのまま口にしても通用する。60年代の邦画と比べるとずいぶん垢抜けて見える作品だけど、見映えよりも台詞内容の普遍性に驚きました。余所者を疎んじる体質とは米国南部の気風というより、土地に縛られている精神の不自由と解釈しました。で、彼らが自由だったかというと、ピーター・フォンダの「失敗だった」という台詞が短く結論付けています。当時でいうところのヒッピーに成りきれず定職も持たない彼らは、自由という気分の中を気ままに泳いでいたが、どこにも辿り着く岸辺は無かった。それは自由ではないらしい。本作は、主人公たちも含めて「自由の国」の不自由を描いたことに意味があったのだろう。当時の日本人の観念とは違う尺度で自由を計っていたように思えて、それなりに衝撃的だったと想像できる。自分も若い頃に観ていたら、ちょびっとだけ人生が変わっていたかも…。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-06-21 00:23:57)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 204件
作品の平均点 6.39点
作品の点数分布
020.98%
141.96%
241.96%
3115.39%
42110.29%
52210.78%
63215.69%
74321.08%
83215.69%
9157.35%
10188.82%
作品の標準偏差 2.22
このレビューの偏差値 53.28
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
イージー・ライダーのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS