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第十七捕虜収容所 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 第十七捕虜収容所
製作国
上映時間120分
劇場公開日 1954-02-23
ジャンルドラマ,コメディ,戦争もの,モノクロ映画,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 中盤で収容されるダンパー中尉以外は、全員が米空軍の軍曹という設定。これは収容所の面子から軍規的な上下関係を排除すると同時に、癖のある「濃い」連中の遣り取りという舞台整理だと思います。人間模様を描く作品としては成功しているし、米国人が観たら胸がすく爽快な作品なのでしょう。そこを着地点にしているのも分かりますが、私には割り切れないものが残りました。戦争には「情報戦」という側面があると思います。スパイ行為を卑怯な行為と断定的に扱っていますが、ドイツ軍側からすれば当たり前の作戦行動です。そう考えると、あのスパイの末路が気の毒に思えました。素性が割れた時点でスパイは米軍にとっての「捕虜」みたいなもので、彼を「殺す」前提で脱走計画を作ったことこそ間違った行為のような気がします。それを「正義が勝つ」的な雰囲気で演出していることに嫌悪感さえ覚えました。もしドイツ軍をそのまま日本軍に変えたら平均点が下がるんじゃないでしょうか。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-05-31 10:12:24)(良:2票) (笑:1票)
その他情報
作品のレビュー数 73件
作品の平均点 7.51点
作品の点数分布
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200.00%
300.00%
434.11%
556.85%
6810.96%
71926.03%
82027.40%
91013.70%
10810.96%
作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 34.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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