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人生において「走る」ことが大きな比重を占めた2人の短距離ランナー。そのタイプの違いを対置させ、さらに当時の社会状況とも対置させる。彼らの生き方を肯定も否定もしておらず、スポーツの熱気を孕みながらも、淡々と進む作品でした。その描写のスタンスが静かな余韻を残します。音楽の効果も大きかったです。全編を通して英国の権威社会が表現されていますが、ユダヤ人に対する偏見を個人の思い込みのような描写だけで済ませているのが残念でした。余談。これ、実話らしいのですが、100mの選手がオリンピック本番で400mに種目を変えて金メダル、ということが戦前のオリンピックらしいと思っていました。今ではありえないと。でも、ウサイン・ボルト選手の走りを見ていると、彼ならやってしまいそうな気がします。
【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-05-16 19:25:18)
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