Menu
 > 作品
 > イ行
 > いまを生きる
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
いまを生きる のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 いまを生きる
製作国
上映時間128分
劇場公開日 1990-03-17
ジャンルドラマ,青春もの,学園もの
レビュー情報
《ネタバレ》 予備校の講師が人気です。メディアに登場して彼らが喋る内容が魅力的だからでしょう。そこには、受験対策以上のうんちくが感じられます。予備校の講師は授業で思い切った発言をしても責任を問われない。予備校が明確な目的を持つ生徒が集まる場所で、講師の発言の取捨が生徒側に委ねられているからです。その関係性はとても健全に思えます。
本作のキーティング先生の授業は、そんな人気予備校講師のそれに似ていると思いました。でも、問題が起こって責任を問われ学校を追われます。予備校との違いは、生徒側の目的・レベル・環境がバラバラと云うこと。ニールの自殺の直接の原因は家庭側にありましたが、キーティング先生の立場ではそれを主張できません。公職はつらいよ、ってところです。
本作は教育の質を問う作品だったと思います。しかし、鑑賞側に問題意識を投げ放して回答は示していません。有志がキーティング先生を支持して机上に起立しても、ささやかな反抗以上にはならないでしょう。本作の狙いは鑑賞側の、特に子を持つ親に対する教育観の啓蒙だと思いますが、そこは映像では表現されません。もう一歩、突っ込んで欲しかったです。
私はキーティング先生の授業を全肯定します。かつて自分が師事した教師のうちの何人かは、カリキュラムから外れたところで、私に多くのものを遺してくれた実感があるからです。「先生」は個性的であって欲しいものです。
アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 7点(2013-11-01 00:38:12)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 297件
作品の平均点 7.19点
作品の点数分布
020.67%
110.34%
241.35%
362.02%
4155.05%
5258.42%
65518.52%
75016.84%
85217.51%
94214.14%
104515.15%
作品の標準偏差 2.04
このレビューの偏差値 49.54
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
いまを生きるのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS