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大いなる西部 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大いなる西部
製作国
上映時間165分
劇場公開日 1958-12-25
ジャンルドラマ,ウエスタン
レビュー情報
《ネタバレ》 東部からやってきたグレゴリー・ペックは周囲と一線を画す価値観を持っていた。自分の内面を外部に露呈することは、すべて虚栄心に繋がるというようなストイックな信念。それが、他人から何と思われようと意に介さないほどに頑固。ある意味カッコイイ。もう少し誤解を避けても良かったんじゃないの、というのはコミュニケーションが大切と言い慣れてしまった現代人の意見なのでしょう。狭い国土の中で内なる世界を研鑽して形成された武士道と、広大な国土を開拓する拡大志向から生まれたフロンティアスピリットは対極をなす精神性だと思う。そして、この映画に見られるグレゴリー・ペックの信念はフロンティアスピリットと云うより武士道に近い。原題の「大きな土地」を拓いて来たのは少佐やヘネシー親父のフロンティアスピリットだったが、その土地を治めて行く為には自己を省みる高潔な精神が求められる。少佐とヘネシー親父が共に斃れたエンディングは、時代としてのフロンティアスピリットの終焉ということでしょう。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-15 07:12:43)
その他情報
作品のレビュー数 54件
作品の平均点 6.94点
作品の点数分布
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335.56%
447.41%
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61120.37%
71120.37%
81324.07%
9712.96%
1035.56%
作品の標準偏差 1.78
このレビューの偏差値 47.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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