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男はつらいよ 寅次郎忘れな草 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 男はつらいよ 寅次郎忘れな草
製作国
上映時間99分
劇場公開日 1973-08-04
ジャンルドラマ,コメディ,シリーズもの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ここまでのシリーズとは違った空気を持つ作品でした。マドンナ役のリリー(浅丘ルリ子)が堅気の純日本的美人ではなく場末の歌手として登場し、自らを「フーテン」と語ります。男女の違いこそあれ、寅次郎との共通点が多々ある。北海道・網走の海辺での会話に、似た者同士のシンパシーが漂います。寅次郎は「恋慕」というより「友情」を覚えていたと思います。でも二人に徹底的に違っている部分がありました。家庭環境です。毎度毎度ケンカをしながらも、寅次郎には帰る場所がある。悪口を言いながらも、寅次郎を心配する家族がいる。この普通の有難さがリリーの家庭と対比されます。そんなリリーを気遣う寅次郎の優しさが見えた一篇でした。
逆説的な意見になりますが、下町庶民的な家庭の普通さと、寅次郎の破天荒さのコントラストが、このシリーズの根本を支える秀逸な設定なのだと再確認しました。
それにしても、リリーが「死ぬほど惚れて惚れて惚れ抜いてみたいわ」と言った時の迫力は大したもので、その刹那、松竹映画が日活映画になりました(笑)。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-08-24 22:08:05)
その他情報
作品のレビュー数 33件
作品の平均点 6.91点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.38
このレビューの偏差値 39.96
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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