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影武者 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 影武者
製作国
上映時間180分
劇場公開日 1980-04-26
ジャンルアクション,ドラマ,時代劇,歴史もの
レビュー情報
《ネタバレ》 初めて観た黒澤作品でした。高校生時代に劇場で観ました。これが噂の黒澤明の映画か、という具合だったが、実はかなり戸惑った。勿体つけたようなオーバーなアクションと間の取り方。すでにハリウッド映画を何本も観ていた自分には明らかに違うコードで作られた映画だということは分かったけど、その見応えは面白いという類いでは無かった。そのとき以来の観賞だったが黒澤作品をたくさん観た目にも受けた印象は変わらない。これは様式を見せようとした作品だと思います。カットを繋いで物語を紡いでゆくのが映画の基本だと思うけど、その前に各カットでカントクの美学を追及しているような。そのためにテンポが悪くなって、ストーリーに乗り切れない。大仰な演技の割に影武者の悲哀が伝わって来ない。長篠の合戦で騎馬武者が被弾するシーンを一切見せないことも様式かもしれないが、自分には手抜きにしか見えず、その後の馬と死者の描写でテンポの悪さに拍車が掛かった。ただ、戦国時代の勢力の趨勢は武将の才覚に掛かっていたということは伝わって来ました。信長、秀吉、家康、正宗…、武将が主人公の映画やドラマはたくさん観たけど、周囲の家臣が主君をどれほど慕っていて、その求心力の元に結束していたかが分かる映画はこれじゃないかと思います。特に面白くないけどね。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 4点(2011-03-02 23:14:23)
その他情報
作品のレビュー数 92件
作品の平均点 6.12点
作品の点数分布
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222.17%
322.17%
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977.61%
1044.35%
作品の標準偏差 1.73
このレビューの偏差値 42.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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