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雨月物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 雨月物語
製作国
上映時間97分
ジャンルドラマ,ホラー,ファンタジー,時代劇,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 9篇から成る江戸時代の怪談集みたいな「雨月物語」から2編をピックアップして脚色した作品。兄弟とそれぞれの妻の物語。日々の暮らしとその総体としての人生の意味を感じさせる脚本だが、特に説教くさい感じはしない。外国の映画祭で賞を受賞している作品。外国から見ると「とても日本的」なのだろうと思える描写が随所に見られ、その部分の映像の完成度が高いことが評価に繋がっているのだと思いました。霧の湖上で船を進めるシーンの趣きや、あかりが灯った幽霊屋敷の不自然なほど端正な美しさなど。あんな情景を「幽玄」って言うんですかね。宮川一夫氏の撮影技術に恐れ入る。戦国の世で、身近に戦があることが農民・市民に取ってどれほどの災厄だったかを改めて教えられた気がしました。築いてきた「暮らし」が不条理に壊される恐怖みたいなもの。他の作品で何度も観ているようなシーンだけど、本作で殊更そこに意識が留まったのは、陶器の窯焼きシーンを丁寧に描写していたからか、「親子三人が楽しく暮らしていければ…」という台詞が耳に残ったからか…。江戸の「読み物」の映画化として、私には比較的サラッと観られた作品でした。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-03-17 00:57:00)
その他情報
作品のレビュー数 84件
作品の平均点 7.39点
作品の点数分布
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211.19%
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467.14%
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作品の標準偏差 1.83
このレビューの偏差値 45.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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