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たそがれ清兵衛 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 たそがれ清兵衛
製作国
上映時間129分
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
この映画が心に響くのは、日本人が概念として持っている日本的な美しさが描かれてからなんだと思う。私は「名もなく貧しく美しく」という名作を思い出しました。主人公は好んで清貧をやっているのではなく、家が貧乏なことと、彼が謙虚なことは別のお話。でも、派手な部分が無い生活は身近なものが良く見渡せるのも確かです。それを慈しみ生き甲斐を見い出すには繊細な感受性が必要で、些細なことを愛でるのが日本的な美意識なんだと思う。貧乏をやってる方は堪ったものじゃないけど、観ている分には心が洗われる気分になります。私は礼節や謙虚といった言葉とは縁遠い人間ですが、この映画は美しく映る。日本的な美への憧れがあるのだと思う。江戸時代でも平成でも、ほとんどの人生はある時点からルーチンの繰り返しになります。そんな時、自分にとって大切なものが何かを正確に自覚できている暮らしは揺るがない。そんな部分にも憧れを感じました。宮沢りえの襷がけは良かった。あれって外出時は持ち歩いてるものなんですね。まさに心掛けです。
アンドレ・タカシさん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-09 20:53:57)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 331件
作品の平均点 7.23点
作品の点数分布
010.30%
120.60%
230.91%
351.51%
441.21%
5288.46%
65316.01%
78425.38%
87322.05%
95616.92%
10226.65%
作品の標準偏差 1.70
このレビューの偏差値 49.20
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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