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月光の囁き のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 月光の囁き
製作国
上映時間100分
ジャンルドラマ,青春もの,ロマンス,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ナンセンス系のコメディマンガ専門と思っていた喜国雅彦の原作を読んだときは驚いた。文学の香りがしたからです。
描かれるのは高校生男女のアブノーマルな世界。足フェチ・ソックスフェチに始まり、開き直ったように性癖を開示する男子の泰然とした態度に、女子が引きずり込まれる。苛められる快感に目覚める男子と苛める快感に目覚める女子が螺旋を描いて共に沈んで行く様に説得力があります。この二人にSやMという認識は無い。でも、未知の快感を手探りでたぐり寄せる描写には背徳感がビンビン。女子が台詞にする「普通の恋愛がしたい」は本音ですが、言葉には出来ない本音もあって、その誘惑が勝ります。ラストシーンから感じる二人の「絆」は、ノーマルな関係では築き得ない深さがありました。まるで何十年も寄り添った熟年夫婦みたい。かなり凄い映画だと思います。
ちなみに、原作はさらに一歩、深いところへ踏み込んで行きます。未読の方にはおススメです。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-07-30 19:35:40)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 38件
作品の平均点 5.84点
作品の点数分布
012.63%
112.63%
212.63%
337.89%
425.26%
5718.42%
6615.79%
7923.68%
8513.16%
925.26%
1012.63%
作品の標準偏差 2.18
このレビューの偏差値 52.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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