タイトル名	黙秘
製作国	米
上映時間	131分
劇場公開日	1995-10-28
ジャンル	サスペンス,ミステリー,小説の映画化

《ネタバレ》　邦題が不評のようですが、私は良いと思いました。自分を含めて原作を知らない人には｢ドロレス・クレイボーン｣と言われるよりは物語の核心に迫っていると思います。娘は父親からの性的虐待を忘れていたようです。そのために、母は２０年間、警察は勿論、娘にさえ父親の死の真相を黙秘した。あんな父親でも母が殺したという事実が娘に与える影響を恐れた。夫殺しの動機が明るみに出ることは、さらに恐れた。娘が虐待を口にしないなら尚更だ。当の娘は（ショックで？）虐待の事実を忘れていたために、母に対して夫殺しの疑念を抱いていた。このすれ違いというか、お見合いを２０年も続ける母の精神力は相当なものだ。これが母親の愛情ということか。でもキャシー・ベイツは演じきってましたね。キャシー・ベイツだから、かな。娘の記憶が蘇るとともに、多くの謎が明かされますが、今作は謎解きが目的の映画じゃない。当時の、そしてその後の２０年間の、母の想いと娘の想いを邂逅させるための謎解きです。完全なハッピーエンド感が無いのは、母が二人の人を手にかけている事実があるからでしょう。でも、この母は全てを覚悟してことに臨んおり、娘は母を理解しました。自分はハッピーエンドと思ってます。

作品のレビュー数	83件
作品の平均点	7.08点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 1 1.20％ 2 0 0.00％ 3 0 0.00％ 4 2 2.41％ 5 4 4.82％ 6 19 22.89％ 7 23 27.71％ 8 24 28.92％ 9 8 9.64％ 10 2 2.41％
作品の標準偏差	1.40
このレビューの偏差値	49.57 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値