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愛と哀しみの果て のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 愛と哀しみの果て
製作国米,英
上映時間161分
劇場公開日 1986-03-15
ジャンルドラマ,伝記もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 公開時に劇場で観ましたが、当時は盛り上がりに欠ける大河ドラマって印象でした。先日久しぶりに観て評価が上がった。自分の歳が多少は人生を俯瞰できるようになったからだと思う。まず、主人公はアフリカの大地だと思いました。原住民、疫病、植生、野生動物、などなど。常にアフリカを意識させられ、最後は愛しい場所に思えてしまう。薄味のストーリーが、舞台のおかげで化学変化を起こしたような印象でした。そこで気丈に生きた女性の半生よりも、私はデニス(レッドフォード)に興味が行った。自由でいたい、と云うより孤独を愛していると言った方が適切。だけど、好きになった女性の側にも居たいという相克。ひとりで悩んでいるうちはまだ良いんだけど女性から責められると、俺は束縛しないんだからそっちも束縛するな、と言ってしまう。理屈は分かるけど、自分勝手ですな。彼は無理に家庭に納まるとすぐに噴火&崩壊するタイプなので、出張が多い仕事(笑)だったのが幸いしたと思います。いや、私は彼の生き方に共感してるのですが…。一人の女性以外には、何にも縛られずに生きていた。とてもアフリカの広さが似合うキャラクターで、その生き方に単純に憧れてしまう。彼の墓の周りにライオンが集まって来るというエピソードは、孤高の魂が魅かれ合っているように思えて感慨深かった。マサイ族は未来のことが考えられない、と言ってました。彼もたぶん同類でしょう。
アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-27 00:58:30)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 60件
作品の平均点 5.58点
作品の点数分布
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211.67%
3610.00%
41016.67%
5813.33%
61626.67%
71525.00%
835.00%
900.00%
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作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 55.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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