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遠雷(1981) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 遠雷(1981)
製作国
上映時間135分
劇場公開日 1981-10-24
ジャンルドラマ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 生まれた家に住み続け、成人しても結婚しても親と同居し、家業で暮らして行く。そんな人は多いはずだけど、そのこと自体はおよそ映画的ではありません。そこをストレートに取り上げて、文学的な趣きの見応えを提示していることに感心します。この見応えの根本は主人公・満夫の生き方にあると思います。彼はこの土地を捨てて他所へ移る意思を全く持っていない。地方で農業を営む日々に悩みや不満は持っていても、疑問は持っていない。彼が都会志向の人だったなら、この映画もあまたの青春映画と似た色彩の中に霞んでいたと思える。この生き様が、地方から都市部へ出て働く人たちに接点の無い姿として焼き付けられます。彼が都会を向かない理由も特に述べられていません。「どうして東京へ出て行かないの?」と聞いてみたい。でも、その質問自体が都市部で働く人の価値観の押し付けなのでしょう。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-10-22 03:44:53)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.11
このレビューの偏差値 60.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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