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名もなく貧しく美しく のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 名もなく貧しく美しく
製作国
上映時間130分
劇場公開日 1961-01-15
ジャンルドラマ,シリーズもの,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 ここのレビュー数は多くないけれど、傑作という部類に入る映画だと思います。
日本が最も貧しかった時代に、聾唖者というハンディを負って生きた人たちのお話です。もちろんバリアフリーなんて意識はなく、周囲には差別が蔓延し、不幸や災難が続きます。主人公の夫婦はその苦しい生活の中でも、小さな喜びをかみしめ、一歩ずつ心を充足させ、それを糧に生きて行きます。生きることの意味、幸せの意味を強烈に問いかけられます。
感覚機能が欠損していることは、確かにコミュニケーション能力を低下させる。だけど、この夫婦と周囲の人たちの繋がりはかえって強まっているように思えました。それは、外からの情報が制限された内的世界で、意識を拡散させずに相手のことを一途に想い続けた結果なのだと思います。健常者には真似ができないレベルの必死さや思いやりが産んだ特別な力と言ってもいい。コミュニケーションの本質とは相互理解の行為以前に、相手のことを強く想う姿勢であると諭された気分です。
自分が負ったハンディには負けなかった高峰秀子も交通事故であっけなくこの世を去りました。子育てが一段落して、これからという時だっただけに、残念でなりません。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-03-13 03:07:17)
その他情報
作品のレビュー数 21件
作品の平均点 7.29点
作品の点数分布
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314.76%
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629.52%
7523.81%
8523.81%
9628.57%
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作品の標準偏差 1.67
このレビューの偏差値 56.18
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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