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《ネタバレ》 とても散漫な作品という感想です。私は「999」でりんたろう氏の演出に感銘を受けたのだけど、本作は至って凡作に思えました。キャラの掘り下げ、見せどころの作画、ストーリーの辻褄、などなど。どれもイマイチです。例えば冒険活劇というジャンルで「ラピュタ」を横に置くと本作の弱い部分が明確化します。その比較で言うと、作画が見せる動的快感が圧倒的に希薄です。オーニソプター(4枚羽のアレ)の飛翔感に類するようなシーンや、ラピュタの雷(いかずち)のスペクタクル感がありません。対決シーンで剣を持った者がすれ違い、間を置いてから一方が倒れる。どれだけやり古されてますか。それを透過光の背景で象徴的に見せられてもウザったいだけでした。西部劇への舞台転換は想像を超えていましたが、そこから戊辰戦争に合流すると、驚くと云うより底の浅いシナリオに思えてしまう。これはたぶん原作がそうなっているので仕方のないことでしょうが、伏線として幕末感をもう少し見せないダメでしょう。幕末ファンの意見ですが。 ついでに、エンドロールの渡辺典子の歌でさらに減点。角川さんとしては売り出したくて必死だったようだけど、あれはないよね。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-12-01 21:48:08)(笑:1票)
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