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《ネタバレ》 犯人を知っているけど言えなくて、自分が疑われて追い詰められ、八方塞がりになってしまうというプロットは、同じヒッチコックの「私は告白する」を思い出しました。
でもラストの「ブルーノよりも早く殺害現場に行く」ところが、どうしてその必要があるのか全く理解出来ませんでした。ブルーノが早く着いたところで、今更証拠の偽装工作なんて出来るわけがありません。 (そこに至るまでの、「テニスの試合がなかなか終わらない」、「ライターをドブに落としてしまってなかなか取り出せない」シーンは、焦燥感を煽る上手い演出だと思います。) 背景にあるブルーノの異常性。つまりマザコンで、自我を肥大させまくりの不気味な存在、と描きたかったのでしょうが、役者が悪いのか演出が悪いのか分かりませんが、「サイコ」の主人公と違いさほど異常性が伝わって来ませんでした。 メリーゴーランドのシーンに至っては、クライマックスの緊迫感を煽っているものの、冷静に見ればそんなことをやる必然性はどこにあるのだろう?と思いました。 巧みな演出が随所に見られ、名作と言われる作品ですが、リアリティに欠けるちょっと軽い映画だなと思いました。 【wayfarer】さん [DVD(字幕)] 4点(2020-06-14 02:38:54)
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