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《ネタバレ》 どうしても三船敏郎版と比べてしまいますが、私はやっぱり阪東妻三郎版が好きです。
三船敏郎は、誰もが愛する映画ならではキャラクター(松五郎)を完璧に演じていましたが、一方で「現実にはこんな人間はいないだろう」と思わせる面がありました。 阪妻の無法松は「昔はこんな人もいたのかもしれない」と思わされる、「人間」が画面の中に存在していました。ぼんぼんが連れてきた学校の先生を、祇園祭りに案内する松五郎の嬉しそうな表情が忘れられません。 それはそうと、松五郎が吉岡夫人に自身の葛藤(恋情)を叫ぶように伝える雪のシーンが国の検閲でカットされてしまったのが余りにも残念です。あのシーンがあると無いとでは、人間を描いた作品としての深みが全然違うと思います。 なんて勿体無いことをしてくれたんだろうと恨めしく思います。 【wayfarer】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-11-25 21:48:50)
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