Menu
 > 作品
 > ケ行
 > 刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM>
 > 空耳さんのレビュー
刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM> のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM>
製作国
上映時間96分
ジャンルサスペンス,TV映画,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,音楽もの
レビュー情報
《ネタバレ》 あの花だけではあまりにも苦しい。が、この犯人は裁判やればまず有罪になるだろう。なぜって潔癖な奥さんに「僕は有罪だよ」ってしゃべっちゃったもん。これって自白だよね? それを陪審員の前で奥さんが証言したら、やはり有罪とされてしまうだろう。
しかしこの作品は異様な雰囲気がする。鬼気せまるというか……。殺されてしまったピアニストが「あなたは奥さんの気持ちを傷つけるのか怖いんじゃない。お母さんの支持を失うのが怖いだけ。そしてお金ね」と言い当てているのは実に鋭い洞察力なんだが、この男の本性を見抜くほどではなかったのが命取りになった。興味深いことに奥さんの方はかなり早い段階からダンナが殺人犯ではないかという強い疑いを持っているようなふしがあり、犯人の本性をより深く見抜いていたのでは、と思わせる。最後の「でもこれだけは」と夫の懇願を拒絶する場面も、英語では「But not murder」とはっきり「殺人」と言っており、夫が殺人犯であることを確信したことがよりはっきりとわかる(だから「でも人殺しなんて」などと訳した方がよかった気がする)。セリフの違いでもう一つ書いておくと犬の名前の「パンチ」は原語では「munch(むしゃむしゃ食う)」だった。ムンチじゃわからないからひっかけたんだろうけど、ジェットはともかくなぜ「パンチ」なのか長年不思議に思っていたのですっきりした(笑)。他に細かいことだが多数出てくる指揮をする場面、素人目にも全然曲とあってない気がするんですが……。アイネクライネなんて曲の終結に余計な休符が入っちゃってる。あれを撮り直してないのは不思議なぐらいだ。他にもオードリーとのやりとりやワン公の登場やコロンボのピアノ演奏など楽しい場面も多く、なんだかんだで記憶に残る作品。あ、それからもう一つだけ。「30畳」ってのは、舞台がアメリカなんだからおかしなセリフに聞こえてしまうと思う。
空耳さん [DVD(吹替)] 6点(2009-03-01 03:13:11)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 5.71点
作品の点数分布
000.00%
112.94%
200.00%
325.88%
425.88%
5720.59%
61235.29%
7823.53%
825.88%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.45
このレビューの偏差値 51.41
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM>のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS