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《ネタバレ》 本格時代劇を観に劇場まで行ったら大河ドラマを見せられた様な気分でした。もうオープニングからウンザリさせられます。懇切丁寧に豊臣秀吉の勢力拡大図をナレーション付きで説明してきますが、そんなもの無くても画面を見てりゃ話は分かるし上映時間を悪戯に長くするだけだと思うんですがね。それとも観客を歴史も知らない馬鹿扱いしているのか。主要な人物名にはご丁寧に字幕まで付ける始末。1時間のドラマなら一見さんが続きから見ても理解し易い様に字幕を付けるのも分からんではないですが映画でしちゃってる。ドラマのつもりで作ってるのでしょうか?役者のオーバーアクトも只々不快でした。エキストラも含めて全員が笑うシーンでは「ワッハッハ!」と笑い、どよめくシーンでは「どよよッ」とざわめいたり、この映画コントか!?まあこれは役者のせいじゃなく演技を注文してる監督のせいでしょうが。音楽の使い方もまるでセンスを感じない。曲りなりにも時代劇の癖にBGMがアコギのジャンジャカした曲だったり意味不明です。しかも特に流す必要のないような場面でも流れて正直うるさいだけ。序盤でこのザマですから、私は途中からおちゃらけコメディとしてテキトーに見ていたのですが、変にシリアスなシーンは必要以上にシリアスにしているところもムカつきます。コメディだったらそれに徹して欲しい。勿論、『戦火の馬』の様にシリアスとファンタジー、ヒューマンなどをごちゃ混ぜにして観客のテンションを乱高下させる映画もありますが、『戦火の馬』ではシリアスな部分は極限までシリアス、ヒューマンドラマの部分は極限まで感傷的に演出していました。しかも何より映像の美しさで魅せていた。この映画は全ての場面が半端なので単にフザケて映画を撮っているようにしか見えませんでした。テレビでごろ寝しながら見るには丁度いいヌルさなのかもしれませんが、映画館で二時間以上にらめっこするにはキツイ映画でした。
【民朗】さん [映画館(邦画)] 2点(2012-11-18 18:30:36)(良:1票) (笑:1票)
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