Menu
 > 作品
 > ス行
 > スラムドッグ$ミリオネア
 > Postefさんのレビュー
スラムドッグ$ミリオネア のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スラムドッグ$ミリオネア
製作国英,米
上映時間120分
劇場公開日 2009-04-18
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 二つの点で少し困惑した。
ひとつは、前半と後半のToneが異なること。前半、極めて過酷なインドの貧困が描かれる中、翻弄されながらも生きる術を得ながら、文字通り生き永らえる兄弟と女の子の生きざまが描かれるが、後半は前半以上にテンポアップするも、クイズ番組進行を中心とした、徐々にHappy Endを予感させる展開に急変していくところ。
ふたつめは、傑作な映画に共通な、各種エピソードが個々に完結していく例の通り、「Destiney(運命)」というKeywordが主題になってくるが、それは少し打ち出し過ぎではないか、ということ。
しかししかし、そんな困惑有ろうとも、率直、観て良かった映画だ。そう云いたい、これから観ようとする方々には。
主人公ジャマールの幼少の子役が素晴らしい。一貫して自分を押し通す頑固さと純粋さを捨てずに生きていく。前半、貧困の中で幾つかの数奇な体験を通じて、結果、2006年のクイズ番組に勝ち抜く知識を得ているのは、脚本の妙。この妙を、あの子役の秀逸が演技がとても自然に、観客には感じさせてしまう。ラティカ演じる女の子役もCuteで、観る者を引っ張る。
ラティカがクイズ最終問の答を知っていたら、もっと良かったのでは?と鑑賞中に思ったが、そうではない、ラティカが自分を観てくれていたのをジャマールが知り得たことで、彼の挑戦は一区切り付くのだ。その一途さは、幼少の頃から変わらない。
自分が忘れかけている「一途さ」、これを思い起こさせてくれる映画だから、観て本当に良かったと思えたのだ。
幾つかアカデミーを受賞した等、知っていたが、監督も役者達も、特に知識持たずに鑑賞したけれど、それも良かったのだろう。
久し振りにインド人の友人に会いたくなった。
Postefさん [映画館(字幕)] 8点(2009-04-30 09:58:23)
その他情報
作品のレビュー数 244件
作品の平均点 7.09点
作品の点数分布
010.41%
110.41%
200.00%
362.46%
462.46%
5187.38%
63614.75%
77731.56%
85723.36%
93313.52%
1093.69%
作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 53.62
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
スラムドッグ$ミリオネアのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS