Menu
 > 作品
 > ハ行
 > 華岡青洲の妻
 > S&Sさんのレビュー
華岡青洲の妻 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 華岡青洲の妻
製作国
上映時間100分
劇場公開日 1967-10-20
ジャンルドラマ,医学もの,時代劇,モノクロ映画,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 傍目には良好な関係を築いていたように見えた於継と加恵が、映画が始まって30分近くなってようやく青洲が登場した途端に息が詰まるようなバトルを始めるところがまた強烈。雷蔵・若尾文子・高峰秀子の壮絶な演技合戦は、もうこれは必見としか言いようがありません。高峰秀子がこんなに怖い女を演じてたなんて今まで知りませんでした、ほんと迂闊でした。華岡青洲という人は努力の天才でエゴイスト、そしてマッドサイエンティストだったんだなと言うことが良く判ります。 新藤兼人の脚本に冷徹な増村保造の演出なんだから、そりゃあ凡庸な映画になるわけがありません。麻酔が効き始めて悶え苦しむさまや二度の出産シーンなど、こういう題材でもきちんと若尾文子のエロティシズムを見せてくれるところは増村保造ならではです。そしてマンダラゲの畑の中に若尾がすうっと姿を消してゆくラストカットがまた素晴らしいんです。 昭和の女優の底力を堪能させてくれる一本です。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-10-24 22:29:22)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 7.71点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6317.65%
7423.53%
8529.41%
9529.41%
1000.00%
作品の標準偏差 1.07
このレビューの偏差値 61.27
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
華岡青洲の妻のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS