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《ネタバレ》 良くも悪くもアーウィン・アレンの映画。『ポセイドン・アドヴェンチャー』を当てたアレンが、フォックスとワーナー合作という当時としては破格の製作費をかけて製作した大作です。オープニングタイトルで、アレンのクレジットが出ると、「ジャーン」とシンバルが鳴らされるのはご愛敬。実は初見のときから感じているのですが、製作費の割にはセットや特撮が貧弱なのです。ニューマンとマックイーンのギャラに使い過ぎちゃったのでしょうか。ビルのミニチュアも「グラスタワー」というより「アクリルタワー」と呼ばれかねない質感です。『ポセイドン・アドヴェンチャー』の使いまわしの様なシークエンスも観られますが、スペクタクルシーンやアクションシーンは『ポセイドン・アドヴェンチャー』の様な緊迫感やスリルはありません。これはアレン自身がかなりの部分メガホンをとったためでしょう。またドラマ部分も薄っぺらでありきたりな展開で、全体にリズムが悪いですね。『ポセイドン・アドヴェンチャー』が「水の中で火と戦う」ドラマとすれば、本作は「火の中で水と戦う」プロットで物語を閉めるのがなんか面白いですね。ちなみに、クレジットではニューマンとマックイーンが並列していますが、良く観るとニューマンの方が一行高くなっています。
【S&S】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-11-16 21:42:57)
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