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ハリーの災難 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハリーの災難
製作国
上映時間99分
劇場公開日 1956-02-26
ジャンルサスペンス,コメディ,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 登場人物も少なくて、まるで舞台劇か会話劇を観ているような気になります。ブラック・コメディと言っても毒要素は今の眼で観れば薄味です。登場人物たちはみんな礼儀正しいというか大人しいキャラばっかりで、ハリーの死体を見ても誰もが大声も出さず大して驚かないところは英国が舞台のお話しかと錯覚するぐらいです。ジェームズ・スチュアートやグレース・ケリーなどと言った有名スターが出ていない小品ですけど、シャーリー・マクレーンはこれが映画デビューなんですね。たしかに新人とは思えない堂々とした演技で、大女優になる片鱗を見せています。いくら複雑な事情があるとしても殴った夫が死んでいたら普通妻は動揺すると思うのに、まるで平常心が崩れないシャーリー・マクレーンにはちょっと引いてしまいますけど、妙に達観して死体を埋めることにしか関心がないオールドミスと元船長もなんかヘンです。現代ならばマクレーンを含めてこの三人の奇人ぶりを強調する脚本になるんだろうけど、みんな普通の人だったと纏めてしまうところに時代を反映した古さを感じてしまいます。当時の観客は、ヒッチコックがわずか五年後に『サイコ』を撮る人だとは夢想だにしなかったでしょうね(笑)。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-15 22:12:21)
その他情報
作品のレビュー数 60件
作品の平均点 6.35点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.67%
323.33%
4610.00%
51118.33%
6915.00%
71321.67%
81525.00%
911.67%
1023.33%
作品の標準偏差 1.71
このレビューの偏差値 45.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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