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わらの犬(1971) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 わらの犬(1971)
製作国英,米
上映時間118分
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ペキンパーが初めて撮った現代劇ですが、それまでとはがらりと違う作風です。後半の殺戮シーンにはお約束のスローモーションが使われて、そこら辺はペキンパーらしさが見えるのですが。再見して感じるのは、思っていたより知的な映画だったなということです。ダスティン・ホフマンの演技も良いのですが、普通のちょっと臆病な人間が暴力を行使することに躊躇しなくなる過程が説得力ある映像で表現されていて、ペキンパーという監督の奥の深さを見せつけられました。公開当時から暴力賛美の映画だという批判(もっともこれはペキンパー作品にはつきもの非難ですが)がありましたが、ホフマンはバイオレンスを楽しんでいるのでは無く、自分の力の行使に酔っているだけであり、ペキンパーは人間の理性と暴力性は薄い壁で隔たれているだけなんだと表現したかったのでしょう。男の眼からはちょっと問題が多いスーザン・ジョージの奥さんですが、ラスト最後に残った暴徒を射殺して初めて亭主のホフマンと心がつながったように見えるのは皮肉でした。
S&Sさん [映画館(字幕)] 8点(2009-09-21 19:55:37)
その他情報
作品のレビュー数 72件
作品の平均点 6.54点
作品の点数分布
011.39%
100.00%
211.39%
322.78%
4811.11%
51013.89%
679.72%
71926.39%
81520.83%
945.56%
1056.94%
作品の標準偏差 1.99
このレビューの偏差値 53.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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