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三十九夜 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 三十九夜
製作国
上映時間88分
劇場公開日 1936-03-05
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,ミステリー,小説の映画化,スパイもの
レビュー情報
《ネタバレ》 私にはどうしても解せないのは、この映画なんで『三十九夜』というシェイクスピア劇の様な邦題になったのか?ということで、ジョン・バカンの原作小説や後に製作された二本のリメイクも『三十九階段』と(正しく)翻訳されているのに、なんかこうなったエピソードがあるんでしょうかね? ストーリー自体はかなり脚色されているそうですが、これが戦前の映画とは思えないスピーディな展開でなかなか面白い。主人公のハネイ氏については「カナダから来た」という以外は一切情報が提示されずに終わるけど、スパイ事件に巻き込まれてからは出会う人物が男女を問わず怪しげで非協力的なところがサスペンスを高めています。パメラとハネイが手錠に繋がれてからの展開はヒッチコック版スクリューボール・コメディという感じで、ヒッチコックにしてはかなり洗練されていました。“ミスター・メモリー”を使って機密情報を国外に持ち出すという原作にはないアイデアも、なんか突拍子もない気がしないでもないですか、スピーディな演出なのでなんか納得させられてしまいました。小指の先のないボス(ヘタ打ってエンコ詰めされたヤクザか!)と三十九階段なるスパイ組織の細かいところもスルーなので、悪役に対する恐怖が伝わってこないところは難点だったかと思います。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-10-27 22:33:16)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 6.71点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.56
このレビューの偏差値 51.20
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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