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《ネタバレ》 英国版『ゴジラ』にして『大巨獣ガッパ』の元ネタとしても有名。そもそも米国とは違って英国映画界ではこういう巨大怪獣ものは非常に珍しく、たぶん本作だけじゃないでしょうか。今回観て気が付いたのはプロデューサーがアメリカのB級映画の製作者として有名なキング兄弟であるということ。つまりドライブ・イン・シアターなんかで上映するために資金を出して英国で撮影されたってことみたいです。だけど特撮だけは気合が入りまくっていて、ミニチュアワークなんかはかなりのレベルです。そりゃ担当しているのがトム・ハワード、すでにオスカーを二回も受賞していてのちに『2001年宇宙の旅』にも参加する名手ですから。だけど肝心のゴルゴの着ぐるみ造形はどうしようもないほどセンスが悪く、あの異様にアンバンスな腕というか前脚だけは何とかしてほしかったところです。 物語自体は『キングコング』なんかの古典モンスター映画の焼き直しでしかないのですが、親ゴルゴが島に上陸しくてるシークエンスなんかは明らかに『ゴジラ』からの影響というかパクりですね。特撮以外はいっさいカネをかけないというところがまたキング兄弟らしく、エキストラ以外いっさい女優を使わないというのはちょっと異様です(戦争映画では時々見かけますけどね)。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-31 22:50:49)
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