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宇宙からの侵略生物 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 宇宙からの侵略生物
製作国
上映時間85分
ジャンルSF,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 ハードボイルド・サイエンティスト、クエイタマス教授シリーズの第二作目です。今回のプロットは『ボディ・スナッチャー』ばりの寄生エイリアンものです。脚本家のナイジェル・ニールによれば『ボディ・スナッチャー 恐怖の街』のことは全然知らなかったそうですが、米英同時期にこのようなストーリーの映画が撮られていることからも、冷戦時代の世相が窺えます。前作のヒットで予算は二倍になったそうですが、ロケを多用しているのでどこにカネをかけているのかは判りにくいです。 ストーリー・テリングはさらにミステリー色が濃厚になっています。いつの間にかクエイタマスが計画していた通りの基地をエイリアンが建設していたり、政府の上層部もエイリアンが操っていることを示唆したりしていて、当時の“ケンブリッジ・ファイブ”スパイが英国政府に浸透していたことを考えると、かなり現実世界の不安が反映されています。でも肝心のエイリアン寄生の描写がかなりチャチだったりして、盛り上がりには欠ける映画となってしまいました。ラストにようやく登場するエイリアンもウルトラマンに出てくるグリーンモンスみたいな感じです。これじゃ知的生命体なのかモンスターなのか曖昧でしたし、エイリアンの母星に核ミサイルを撃ち込んだらみんなもとの人間に戻るというのもご都合主義の極みです。 前作と違って興業的に大コケして次作が撮られるまで10年近くかかったというのも仕方ない出来でした。
S&Sさん [DVD(字幕)] 4点(2016-08-11 23:30:37)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 4.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.47
このレビューの偏差値 20.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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