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愛すべき女・女たち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 愛すべき女・女たち
製作国仏,西独,伊
上映時間112分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,オムニバス
レビュー情報
《ネタバレ》 原題通り「人類最古の職業」を有史以前から20分程度の尺で時代を追うオムニバスです。「古代」は無名の監督で単なる緩い艶笑コメディという感じです。「ローマ時代」もオチがバカバカしいんですけど、エルザ・マルティネリの妖艶さはちょっとお得感があります。「フランス革命」はわたくし御贔屓のフィリップ・ド・ブロカが監督で、ジャンヌ・モローが溌剌としていて微笑ましい。さすがド・ブロカらしいエスプリに満ちた一品です。「ベル・エポック」はラクエル・ウェルチの独壇場です。これまた聞いたこと無い監督でしたが、所々に妙に凝ったカットがあったのが印象に残りました。「現代」は大ベテランであるクロード・オータン=ララが撮ってます。20分の尺とは思えないほどのスピィーディーなシーン展開ですが、走る救急車を仕事場にする娼婦というのは斬新なアイデアですね。たしかに簡易ながら寝台も装備されていますからね(笑)。そしてゴダールが撮ったのが「未来」編。これって『アルファビル』と同じ手法、つまりふつうの現代の風景や服装を「これは未来の社会を撮った映像です」で押し通すあれです。でも期待してなかったのに、なんか妙に引き込まれてしまってゴダールに一本取られてしまいました。なんでもこれがゴダールが撮った最後のアンナ・カリーナなんだそうです。 というわけでトータルで考えるとド・ブロカとゴダールの活躍もあって5点というところでしょう。でもこの手の艶笑コメディは、おフランスよりもイタリア製の方が気取りが無くって愉しめますね。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-12-27 22:34:05)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 5.33点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.25
このレビューの偏差値 47.86
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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