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《ネタバレ》 術中覚醒のシーンを観てたら、局部麻酔で盲腸手術をした自分の体験が甦ってきました。麻酔が効いてるから痛みはないけど、メスがお腹を切開するのが良く判るんです。もちろん物音も良く聴こえていて、医者が看護婦に小言を言っていたのまで覚えています。まあ医者にとっては超簡単な部類とはいえ、局部麻酔で開腹手術をするのは盲腸切除ぐらいのもんでしょうけど。 だからもし本当に心臓手術中に麻酔が効かないで意識があったらとてつもない責め苦にあうことは間違いなしで、この映画は拷問系のホラーなのかと慄きました。でもあれではまるで幽体離脱している様なもので、術中覚醒と言うプロットがあんまり生かされていない様な感じです。しかしサスペンスとしたら実に良くできた脚本なのは間違いなく、なんでこの映画が不評だったのか理解できません。冒頭から伏線の張り方が上手で、登場人物たちのキャラ自体をどんでん返しの材料にしちゃうなんて実にお見事です。強いて粗を探すとすれば、医療過誤の訴訟を4件も抱えている医師が、あそこまでリスクを冒すかというあたりでしょうか。でも小品ながらテンポも良いし、観て損はないかと思います。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-02 20:35:45)(良:1票)
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