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ボディ・スナッチャー/恐怖の街 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ボディ・スナッチャー/恐怖の街
製作国
上映時間80分
ジャンルホラー,サスペンス,SF,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 現代の感覚からではSF映画としてはプロットなどに突っ込みどころ満載ですけど、ポリティカル・スリラーという視点で観るとこれほど不安心をかきたててくれる映画は滅多にないと思います。また何度もリメイクされているし、何よりこの映画のフォロワーとして位置付けられる作品に至っては数知れずで、映画史に残るB級映画の金字塔です。 全体主義体制・共産主義社会の恐ろしさを描いた文学作品としてはオーウェルの『1984』が有名ですが、こんな低予算のB級SFでも匹敵するような影響を与えることができたというところが映画の面白いところです。劇中で乗っ取られた者とそうでない者との会話は、もう暗喩にすらなっていなくて当時の全米に蔓延していた共産主義アレルギーをストレートにセリフにしているかのようです。低予算にしてはカメラワークが実にシャープなのも見どころの一つです。たとえば町の広場にさやを受け取るために住民が集まっているシーン、診療所の二階から広場を見下ろす固定された視点で見せますが、ロングスパンで見せられるその風景にはゾクゾクさせられるような恐怖を感じてしまいます。また夜の映像が鮮明でメリハリがあり、夜間シーンになると何が映ってるかわからなくなる最近のヘボ監督たちは見習ってほしいです。 ラストのハッピーエンド(?)だけは夢オチ並みに鼻白まされますけど、ここは50年代の映画ということで許してやってください。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-18 22:08:46)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 6.76点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 54.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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